FPの資格を持つと、就職や転職の際に有利になったり、社内での出世の際に有利になったりするチャンスがめぐってきます。
FPのことを何も知らなかった場合でもFPの試験に要領よく合格する手はありますし独学で受かるチャンスも確かに存在するのですが、ややこしく分けられているFPの資格の中で、どれを目標にするとよいのか説明しましょう。
入門として3級を
FP試験で最初に受けるべきなのは、まず3級試験です。3級試験は、誰でも受けられますし、入門編としてもふさわしい内容と難易度です。独学で受かる見込みも少ないものではありません。
ただし、FP3級に受かっただけでは、就職や出世で有利になる可能性はあまりありません。独学で受かりやすいことからもわかりますが、FP3級は、簡単なため合格者も多く、希少価値がほとんどありません。
2級とAFP
そこで、FP2級も受験して合格しておくことが就職においては大切です。FP2級は、難易度は上がりますがその分就職や出世をする上では、企業からけっこうな評価を受けられます。
ここでポイントとなるのは、FP2級だけでは周囲に与える影響が少し弱いことです。国家資格の「FP2級」を受ける前か受かったあとに、民間資格である「AFP」も取得することが大切になってきます。
実際に、FP2級を持っている人の中にはAFP修了者もかなり混ざっているからです。
なお、FP2級とAFPの上にはそれぞれ、FP1級とCFPがありますが、これらについては、必ずFPとしての実務経験が必須になりますから、いったん就職したあとで検討するものになります。取得できたら、おおいに評価されますし、特にCFPは国際資格ですからこれからの国際化の時代には大きなアドバンテージとなります。
未経験の目標
ここまでの流れをまとめると、FPに受かって就職を成功させたい未経験者が目指すとよいのは、
1.FP3級に合格する
2.FP2級、AFPのセット取得を成功させる
という流れになりますね。
なお、AFPを取得するにはFP2級に受かる必要がありますが、AFP講習はその前に受けてもかまいません。ただしいちばんいいのは、FP2級とAFPをセットで勉強し、ほぼ同時に取得する方法をとることです。これは、日本FP協会の認定を受けた一部の学習機関でやっているため、それを利用することが特におすすめできる方法となります。