ファイナンシャルプランナー(FP)資格の仕組みや試験について把握できたら次に気になるのは、合格率と難易度ではないでしょうか。
受検者の多くは、学科試験と実技試験の両方を同時に受検すると思いますので、ここでは、同時受検の合格率で難易度を測定してきますね。
FP2級の合格率
実施年月 |
受検者数 |
合格者数 |
合格率 |
令和2年1月 |
17,613 |
7,379 |
41.90% |
令和元年9月 |
16,023 |
6,955 |
43.41% |
令和元年5月 |
14,487 |
5,894 |
40.68% |
平成31年1月 |
9,330 |
4,029 |
43.18% |
平成30年9月 |
16,852 |
6,806 |
40.39% |
平成30年5月 |
14,880 |
5,458 |
36.68% |
日本FP協会ホームページより
難しい資格ではない!
これらの合格率の平均をとると約40%です。
ちなみに私が独学で合格した3級FP技能士の合格率は約70%なので、それに比べると2級の合格率は急に低くなっていることがわかると思います。しかも年々、試験問題は難しくなっているので、そう簡単には合格できません。
しかし一般に国家試験は合格率10%以下の資格が難関資格、反対に合格率が20%超える資格はそれほど難しい資格ではないとされています。
そのような観点からしますと、ファイナンシャルプランナーのFP2級試験は、決して取得がむずかしい資格ではありません。
むしろ国家試験のなかでは易しい部類に入るといえるかもしれません。
経験者もライバル!
ただ、受験者動向としてひとつ留意が必要な点があります。それはFP2級の受験者には、すでに保険会社や証券会社で働いている方も多く含まれているということです。
彼らとしてはFP2級試験に合格することが、ゆるい義務でもありますので、試験対策にはみな真剣に臨んでいます。
そのような事情を加味して、上記の合格率は、実質もう少しきびし目に見ておいた方がよいかもしれません。
試験範囲が広い
またFP2級試験は、試験範囲が6科目と広範に及ぶ点も、気をつけたいことです。
広く浅くではありますが、各科目まんべんなく出題されます。1科目でも不得意科目があると合格は危ういです。
しっかりした学習計画の上で時間との戦いになるでしょう。なぜならおそらく大半のみなさんが、いまのお仕事を続けながら勉強することになるでしょうから。
試験自体はそれほどむずかしくなくても、十分な準備がなければやはり合格はむずかしいでしょう。慎重に戦を練り、効率的な学習法を心がけてください。
学科試験は6科目を満遍なく得点しなければ合格できないし、実技試験に至っては計算式や事例など、より実務に近い問題が出題され、学科試験よりも内容は難しくなっています。
しっかりと勉強すれば誰もが確実に合格できますが、逆に言えば、金融系企業のベテランでも勉強をしなくては絶対に合格できない試験なのです。甘く見てはいけませんよ。
6割正解すれば合格!
FP技能士に合格できるラインもゆるいです。全体の6割以上正解すると合格です。半分より少し多めに正解すればいいのです。だから、資格試験によくあるひっかけ問題などは全てスルーしても、合格できます。
実際、私がFP2級の試験を受けたときも、意味不明で超難しい問題は出題されていました。しかし私は「6割正解すればいいんだ」と自分に言い聞かせ、これらの問題に時間を割くことをしませんでした。試験時間は今まで勉強してきた範囲内で出題された問題を確実に正解することに専念し、合格することができました。
FPは社会人として働きながらでも取得できる資格です! 着実に勉強を続ければきっと受かりますから、ぜひチャレンジしてみてください!
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